何だか面倒で扱いにくそう…と
敬遠される方も多い 鉄のフライパン。
でも長く使うほどに手間いらずに、
自分だけのキッチンツールに育ってくれます。
フッ素などの加工がされた一般的なフライパンの寿命は
2~3年といわれているのに対し、
鉄のフライパンは一生もの。
使えば使うほど油が馴染み食材がこびりつきにくく
焦げ付きにくくなるのが特徴です。
焦げ付いてしまうとお困りの場合、ポイントの一つは
使用する際、油を引く前にしっかり熱すること。
そうするだけでその都度、酸化被膜が形成され
こびりつきの防止になるそうです。
高い熱伝導性で短時間で食材の芯まで火が通り、
野菜はシャキッ、ベーコンはカリカリ、
鶏肉は皮はパリッと中身はジューシーに。
そのまま食卓にサーヴしてもサマになる…
そして、鉄瓶で沸かす湯と同じように
鉄鍋で作った料理からは鉄分を摂取できるので、
疲労回復や美肌にも一役買ってくれる
たのもしい相棒です。
使用後は、基本的には洗剤や重曹を使わず
熱い状態で たわしやスポンジで湯洗い、水洗い。
焦げもお湯を入れてふやかせば大体は落とせます。
洗った後はそのまま火にかけて水分を飛ばします。
※水気があると錆の原因になります。
洗剤を使用する場合は中性洗剤を使用します。
※酸性や塩化物を含んだものは錆の原因となります。
洗剤の使用には様々な説があるようです。
自身の感覚、経験でお手入れの仕方を追求するのも
自分だけの鉄鍋を育んでいく楽しみかもしれません。
洗って乾かした後、乾燥が気になる時は油を塗りますが
油が馴染んでいればその必要はありません。
※油を塗る場合、不乾性油=乾燥しない油 であるオリーブ油は
フライパンの膜が上手にできないため適さないとのこと。
錆びてしまってもサンドペーパー(やすり)で削り
油慣らしすることで復活します。
失敗も含め大切な想い出、愛おしくなる暮らしの道具。
家のどこかで眠っている鉄のフライパンが
活躍の時を待っているかもしれません。
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